こんにちは、低炭水化物な食事を始めるヒロクアサクです。
長年“食“の分野では、健康志向な食材や食事が編み出され、トレンドとなり注目されることが只あります。
今ではコンビニやスーパー、レストランなどにはオーガニック商品やヘルシーメニューを提供するお店が増え、ますます健康に対する意識が高まりつつあります。
しかし、そのような健康志向が高まる人たちの中には行き過ぎた行動をとってしまう人たちが増え、健康による新たな弊害が生まれているようです。
それは「オルトレキシア」という症状です。
これは摂食障害の一種であり、モデルやセレブの方などが多く陥る症状です。
今回はそんな過剰な健康志向から生まれる「オルトレキシア」について解説します。
1.「オルトレキシア」とは?
「オルトレキシア」とは、体に良くなと考える食品を全て避けるという過剰な先入観から引き起こす摂食障害です。
「オルトレキシア」は主に脂肪や防腐剤、添加物などを“体に良くないから食べない“とこだわり続ける傾向があります。
不健康なものを摂取することに過剰なまでの不安や恐怖心を抱くことがあり、我慢が出来ずに摂取した場合、とてつもない罪悪感に悩まされたり、嘔吐(おうと)してしまう人もいます。
このように、「オルトレキシア」は体に良いと思うものばかりを摂取し続ける結果、ビタミンやミネラル、たんぱく質といった体では構成することが出来ない栄養が不足し、様々な病気を引き起こすことになります。
2.「オルトレキシア」患者
フランス人女性のサブリナ・ドビュスカさんは一年半の間だけで「オルトレキシア」による摂食障害に陥ってしまいました。
最初はベジタリアンとなったことから始まり、野菜・芋類・豆類などの食物性食品を中心に取る生活をするようになりました。
ここまではまだ健康的な食事範囲だと思いますが、彼女の健康志向に対するこだわりが膨れ上がることになります。
ドビュスカさんは次に牛乳や卵、蜂蜜なども食べないビーガンとなり、更に生の野菜しか食べなくなるローフード主義者となり、最後はフルーツしか食べない生活となってしまいました。
そこで心配していたボーイフレンドがある時、バスルームでごっそり抜けた彼女の髪の毛を発見。
その抜けた髪の毛を目の前に突きつけられて初めて自分が良くない方向に向かっていると気がつきました。
そう、彼女の行き過ぎた健康志向に対する追求が、自分でも気づかないうちに、この「オルトレキシア」と呼ばれる摂食障害を引き起こしてしまったのです。
3.「オルトレキシア」による心の病
上記のように、髪の毛が抜けるなどの身体的ダメージの他に精神的にもダメージを与える場合があります。
「オルトレキシア」には強迫観念に似た症状があり、これにより“この食べ物は体に良い悪い“を常に考え込んだり、“健康的な食事をしないといられない“などの強迫行為をする傾向があります。
このような状態に追い込まれると、周りの声に耳を貸さず、症状の悪化を食い止めるのは非常に難しくなります。
健康的な食事をするのは、確かに大切です。
しかし、行き過ぎた行動は時に身を滅ぼす結果となります。
信用性がない情報や過剰なまでの思い込みをせず、家族や友人などに相談して一人で抱え込まないようにしましょう。
4.「オルトレキシア」セルフテスト
最後にスティーブン・ブラットマン博士が作ったセルフテストをご紹介します。
簡単な10個の質問を答えるだけで「オルトレキシア」の可能性があるかどうかを調べることが出来ます。
YESかNOかだけで判断してください。
一日3時間以上健康的な食品について考えているのか?
食べる状態の時に完全に制御できているか?
明日の献立を考えているのか?
食事の質が向上する度に生活の質が低下していないか?
自分自身に厳しくなっていないか?
自尊心は健康的な食事をしたら押し上げられるのか?
自身の方法で食べていない他人を見下してないか?
正しい食品を食べることを求めるために一回楽しんで食べた食品を無視するのか?
家族や友達を距離を置かないとダイエットは家ですら難しいか?
ダイエットに反する食事をした時罪悪感や自己嫌悪感を感じるか?
以上、10個の質問の中に2つ以上“YES“があった場合は、「オルトレキシア」の徴候があるとされます。
5.まとめ
もし、上記のセルフテストで自分が「オルトレキシア」かもしれないと感じたり不安になってしまった場合は家族に相談を持ち掛けましょう。
決して独りで悩み混まないこと、独りで悩んでも悲観的な考えやネガティブな感情を作り出すだけであり、余計に精神をすり減らすだけです。
もしそれでも不安が拭えなかった場合はカウンセラーに相談することをオススメします。
最近では10代から無理なダイエットを続けることから「オルトレキシア」になる若者も増えてきているようです。
健康を意識することは良いことですが、まだ10代ならお腹いっぱい食べても平気ですし、20代になってから腹八分目などの健康管理を行っても遅くはないと思います。
なんだか最後は若者に向けた言葉になってしまいましたが、皆さんに該当することは行き過ぎた健康志向は時に身を滅ぼすことになりますよと理解していただければ幸いです。
では、今回は過剰な健康志向から生まれる「オルトレキシア」についての解説でした。
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以上、ヒロクアサクでした。