Hirokute Asai Blog

ジャンルは広く、情報は浅く、クリアな記事をお届けします。

人間が人間を作る!?問題視されている“デザイナーベビー“とは?

f:id:hirokuasakukun:20200530203118j:image

 

こんにちは、一週間に本を3冊読もうと意気込んだが、早くも断念したヒロクアサクです。

 

読めても2冊、自分の読みの遅さに口惜しさを感じています(笑)

 

さて、話はガラリと変わり、現在世界各国の医療技術が進歩し、ある程度の病気やケガは全て完治することが出来るようになった訳ですが、実はいま1つの研究内容が問題視されている遺伝子医療があるのを知っていますか?

 

それは“デザイナーベビー“問題です。

 

遺伝子診断技術の進歩により、健康体である子供を生める機会が多くなりました。

 

しかし、病気や障害の要因を除去するだけではなく、親が自分達の理想とする子供を好きなようにデザインして、それから生むという改変技術があるのです。

 

現在では、“デザイナーベビー“はクローン人間よりも問題視され、生命倫理学者たちは懸念を表明している程になっています。

 

今回はそんな一線を越えるとも言える“デザイナーベビー“について解説をしていきます。

 

 

デザイナーベビーとは?

f:id:hirokuasakukun:20200530204104j:image

“デザイナーベビー“とは何か、その説明をする前にはまず、遺伝子の「ゲノム編集」についてから順に解説していきます。

 

人間のDNAには様々な遺伝子情報が記憶され生物の設計図とも言われている物質です。

 

そのような遺伝子情報を専門用語で「ゲノム」と呼ばれ、その遺伝子情報を使って人間のDNAを改変することを「ゲノム編集」と呼びます。

 

人間の遺伝子数は約2万5000個とも言われ、生まれもった先天的な特徴は、DNAの情報によってあらかじめ決められている。

 

そして、その「ゲノム編集」を応用することを問題視されているのが、“デザイナーベビー“ということになります。

 

"デザイナーベビー"とは、生まれる前に遺伝子を編集して作り出される子供のことを指し、この遺伝子を編集するだけで、病気や障害となる要因を改変し、より良い健康体な子供を作ることが出来ます。

 

また、能力や容姿なども改変することが出来、頭が良い子供や目の色が青い子供など、今の世の中では価値観に優れているとされる特徴を持つように遺伝子をいじってしまう、ということも可能です。

 

デザイナーベビーによる弊害

f:id:hirokuasakukun:20200530205003j:image

“デザイナーベビー“が生まれることで、「優秀な人達が増えて良いのでは?」と言う意見が上がるかと思われます。

 

ですが、この技術により、これまで人類が出来なかった「人間が人間をつくり出す」という論理に反する行為が容易に出来てしまい、生命論理学者たちの中では懸念を抱いている。

 

というのも、この"デザイナーベビー"をつくり出す行為が乱用されれば、優秀な遺伝子を持つ子どもが世にあふれ、一方で遺伝子を改変されずに生まれる能力や容姿、遺伝子が劣っている人たちが差別されてしまうという世界になりかねません。

 

そこからの指し響きで、経済的な差が生まれ格差が広がり「遺伝子格差」などと言った現象も引き起こる可能性もあります。

 

さらに、問題は他にも存在し、「オフターゲット」と呼ばれる意図しない突然変異が導入されることや改変したい遺伝子を間違ってしまったり、将来的に遺伝子操作を原因とした何らかの疾患が発生する場合もあるということです。

 

この“デザイナーベビー“は、日本で実現することは先ず無いと断言出来るほど、リスクが多い技術となっております。

 

ゲノム編集を願う夫婦

f:id:hirokuasakukun:20200530205211j:image

上記で説明した通り、様々なリスクや弊害が引き起こることがわかったと思われますが、それでも「ゲノム編集の全てがやってはいけないものなのか?」と考えてしまい、どうにも腑に落ちない部分が残る人もいるかと思われます。

 

例として、自分の子供が病気や障害で生まれてくることがDNA検査であらかじめ分かっていて、ゲノム編集の遺伝子改変で発症を抑えられるのに、それを「人類の弊害となるから」と言われただけで、果たして踏ん切りがつくのでしょうか。

 

おそらく殆どの夫婦が、健康体で生まれてほしいと願い、それがゲノム編集の遺伝子改変で可能になるのなら、試してみたいと思う夫婦は少なくはないでしょう。

 

専門家がどれだけ反論し、この願いが「人類の弊害」となろうとも、我が子の体が優先と考える人も多いかと思われます。

 

“デザイナーベビー“に関しては、ほとんど解明されていなく、やってみないとどうなるのか見当もつかない部分が沢山あると言われております。

 

そうなると、ゲノム編集は「危ない」の一言で頭ごなしにその有効性を排除するべきではないく、いくつかの条件をつけて世に広めることも「人類の未来」に取って必要な技術になることは間違いないでしょう。

 

▼あわせ読みにオススメ▼

hirokuasakukun.hatenablog.com

 

 それでは、今回は“デザイナーベビー“についての解説でした。

 

子供にはこうなって欲しいという理想を追い求める親は世の中には沢山います。

 

顔が整っていて、背が高くて、美しく、頭が良くて何一つ病気にならない子がいい等と要望を出せば切りがありません。

 

医療技術が発展により僕たちの健康への恩恵は多大ですが、今回の遺伝子診断技術に関してははどうしても越えてはいけない部分があり、そこを慎重に見極めることが今後重要となっていきそうです。

 

以上。

 

もしこの記事が良かったなと思ったら「読者登録」を押していただくと嬉しいです。

 

Twitterヒロクアサクとアカウントがありますので、宜しかったらフォローしてください。

 

ブログ村ランキングに参加中▼

にほんブログ村 ニュースブログ トレンドニュースへ
にほんブログ村

クリックで応援投票をよろしくお願いいたします。

 
ヒロクアサクでした。