Hirokute Asai Blog

ジャンルは広く、情報は浅く、クリアな記事をお届けします。

万引きが癖になる!“クレプトマニア“ 恐怖の依存症

f:id:hirokuasakukun:20200517055141j:image

 

こんにちは、最近は夜の9時ぐらいには寝てしまうヒロクアサクです。

 

先週からじわじわと気温が上がるなか、体感的に季節の変わり目はすぐに眠くなる気がします。

 

何でも、季節の変わり目は自律神経に影響を与えバランスを崩し、そしてそこからくる疲労感で人は眠くなるそうです。

 

さて、話が変わりますが、ここ最近ニュースでは新型コロナウイルスの影響で休業や時短営業をしている飲食店や事務所を狙った盗難被害が相次いでいます。

 

更にスーパーやコンビニでも万引きする輩が増えていることもあり、店側としては最悪な事態となっております。

 

窃盗や万引きをする人たちは、お金がないからという理由で盗むことが多いのですが、実はそれ以外にもただ「盗みたかった」という理由で万引きをする“クレプトマニア“がいることを知っていましたか?

 

これは国際的な基準が存在するほど有名な精神患者であり、日本にもいまこの病気で悩んでいる方が大勢いるそうです。

 

今回はそんな“クレプトマニア“についての解説をしていきたいと思います。

 

 

 

クレプトマニアとは?

f:id:hirokuasakukun:20200516115338j:image

“クレプトマニア“とは、金銭事情からではなく、万引きなどの窃盗行為に対する要求が抑止できず、繰返し窃盗行為をしてしまう症状を指し、「窃盗癖」もしくは「万引き依存症」とも呼ばれています。

 

通常の窃盗犯は「お金が無い、でも欲しいから盗んで手に入れよう」というように、自分自身の利益獲得を目的として犯行を行うものです。

 

しかし、“クレプトマニア“はというと、十分に買い物が出来る資金を持っているのにもかかわらず、自ら窃盗行為を繰返し行います。

 

盗むモノにはあまり関心がなく、使わなかったり、そのまま開けずに捨ててしまう等、本人はモノが欲しいという要求から盗むのではなく、盗む行為自体に意義を見出してしまっている場合があります。

 

窃盗行為をする緊張感を快感とし、窃盗行為が上手くいった時の達成感や満足感を得ることが出来るため、依存性があり窃盗行為を繰り返してしまう精神障害の一種とされております。

 

クレプトマニアの診断基準

f:id:hirokuasakukun:20200516115746j:image

クレプトマニアは一種の精神障害ですので、一般の精神科医が問診を行い判断することになります。

 

その際に使われるのが「DSM-5」という5つの質問が記載されている診断マニュアルを使って患者の状態を把握します。

 

DSMアメリカ精神医学が作成している精神患者・精神障害の分類マニュアルであり、「DSM-5」はこのマニュアルの最新版で第5版となっております。

 

DSM-5」におけるクレプトマニアの診断マニュアルに記載されている問いがこちらとなります。

 

A. 個人的に用いるためでもなく、またはその金銭的価値のためでもなく、物を盗ろうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される。

 

B. 窃盗に及ぶ直前の緊張の高まり

 

C. 窃盗に及ぶときの快感、満足、または解放感

 

D. その盗みは、怒りまたは報復を表現するためのものではなく、妄想または幻覚への反応でもない。

 

E. その盗みは、素行症、躁病エピソード、または反社会性パーソナリティ障害ではうまく説明されない。

 

引用元:KMRI クレプトマニア医学研究所

 

なあ、上記に記載した「DSM-5」における診断マニュアルはあくまでひとつの目安となっており、実際の医療現場においては、精神科医が問診を行いますが、DSMの基準にはあまり流されずに“クレプトマニア“の対象になるかどうかを判断し治療をしていきます。

 

 

 

クレプトマニアを治すには?

f:id:hirokuasakukun:20200516141359j:image

“クレプトマニア“は一種の精神障害の一つであり、自分でなんとかしようと思っても抑止することは難しく、更に周りからの「万引きする人」という認識や反応を見てしまうと、本人は余計自己嫌悪に陥り、症状が悪化してしまいます。

 

なので、“クレプトマニア“だからと言って「万引きする人」と敵視するのではなく、「病気で悩んでいる人」として接して上げることが重要です。

 

そして、“クレプトマニア“の症状に悩んでいる方は自分一人で解決しようと思わず、専門家や周りの人たちと相談をしましょう。

 

今回の「DSM-5」の診断マニュアルを見て該当するならば、一度必ず専門家の診断を受けるようにしてください。

 

ただ、“クレプトマニア“自体があまり認知されていない場合があり、思うように診断が出来ないかもしれませんので、事前に病院の問い合わせ口に電話をして聞いてみるか、インターネットで「クレプトマニア 治療」と検索して、この症状に適した病院を探してみましょう。

 

また、自分一人で解決するのではなく、周りの家族や友人に相談を持ちかけ助けてもらうことも大切です。

 

勇気を持って話してみれば、意外と友人は親身になって悩みを聞いてくれるかもしれませんよ。

 

▼あわせ読みにオススメ▼

hirokuasakukun.hatenablog.com

 

 それでは、今回は“クレプトマニア“についての解説でした。

 

“クレプトマニア“と同じ症状に心当たりがある方は、早めに専門家のお医者さんに相談しに行きましょう。

 

犯行自体は、数十円~数百円程度のモノを万引きするような軽微なものですが、それが何度も繰り返し万引きしてしまうと逮捕される回数も増えてしまいます。

 

結果として日常生活や会社勤務にも支障が出てしまうので、軽率な考え方で自分を見定めることはよくありません。

 

早め早めの対応が後に冥利を得ることに繋がることになりますよ。

 

以上。

 

もしこの記事が良かったなと思ったら「読者登録」を押していただくと嬉しいです。

 

Twitterヒロクアサクとアカウントがありますので、宜しかったらフォローお願いします。

 
ヒロクアサクでした。